不誠実な国民年金問題
最近の新聞やニュースでの「年金問題」についてあまりに腹が立つ毎日なのでここで少し私が思うところを書いておきたい。
- 照合結果は自動的に統合すればいいではないか
- 年金カードなど不要
- 正直者が損をする年金記録確認委の判定基準
該当者不明の約5,000万件の年金記録の照合作業により該当しそうな人に郵便で通知し、記録統合手続きを促すとのことだが、なぜそのような面倒な手間をかける必要があるのか?
そのような記録があれば自動的に統合すればいいし、通知を受けた人は結局申請して統合するだろう。たとえその統合が実は間違っていたとしても。
そもそも『該当しそう』などと言っている時点で該当者不明の年金記録をすべて解決することなど不可能だということが自明である。首相は国民に対して果たせない約束をしているのだ。日本の首相という地位がこれほど無責任であっていいのだろうか。
2011年に新しい記録管理システムに移行する時に ICチップを組み込んだ年金カードを採用する方針らしいが、余計なお金をこれ以上つぎ込まないでもらいたい。
いつでも自分のパソコンから加入履歴を確認でき、ICチップを組み込み偽造も難しいから安全だなどと言っているが、私はそんなものをありがたがる国民ではない。
借金だらけの国の財政に余裕などないし、きちんと加入履歴および保険料支払い履歴が管理されていれば年金カードを使って自分で確認などする必要がないではないか。
それとも職員の仕事を肩代わりして国民がデータにミスが無いか小まめにチェックしろと言うのか?
正確な記録の管理および責務は社会保険庁にあり、監督責任は厚労省並びに政府にあるのにそれを放棄しているとしか思えない。
支払った年金を着服したり余計なものに勝手に使ってきたのは社会保険庁内部の人間ではないか。ICチップがこれを防いでくれるとでも言うのなら少しは気休めになるだろうが・・・
7月5日の日経新聞によると「年金記録確認中央第三者委員会」の梶谷剛委員長は「性善説にたって、国民の目線で判定する」と強調したそうだが、具体的な判定基準作りの話になるとどうも正直者が結局損をするような気がする。
記事によると、原則的には「支えとなる証拠があるはずだ」として何らかの裏付けが必要と指摘したらしい。
私など一時期(会社員時代)を除いてほとんど国民年金加入者である。口座引き落としもせずにずっと払い込み用紙で保険料を払ってきた。11年前にサラリーマンをやめて個人事業主になってからの支払いの控えはすべて持っている。しかしサラリーマン時代以前のアルバイト時代のものは捨ててしまったようで持っていない。
日記や家計簿などに詳細な支払いの記録があれば証拠とすると言っているが、当然手書きのものを指しているのであろう。(しかし、小学生の日記でもあるまいに「今日は年金保険料を支払った」などと書いているものが居るのだろうか? 例として挙げるのであればせめて確定申告の控えのほうが適切であろう)
20年ほど前からパソコンが個人にも普及しだしてパソコンで出納帳管理をしていた先進的な人もいるだろう。しかしデータなどは意図的にねつ造が可能である。これをどうやって真偽の判断を下すのか?
不正を働いて払ったことにしようとするものは「こうすればバレない」とか「こういう手がある」など積極的に情報収集したり職員に難癖をつけたり恫喝したりあの手この手を使って認めさせようとするだろう。一方、正直者はおおむね小心者で証拠を残していなかったんだからしょうがないなどと簡単にあきらめてしまうものだ。
自分が悪いわけではないのになぜ不利益を被らなくてはならないのか?